06283 Macの写真アプリで大量のraw+jpegを扱うワークフロー
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Macの写真アプリとiCloudを使って大量の写真(raw+jpeg)をどのように扱っているか教えてほしいとのリクエストをいただきました。shio.iconのワークフローをご紹介しましょう。 最近の撮影機材
現在、主として使っているカメラは6台(これ以外のカメラもちょこちょこ使います)
このうち、以下のワークフローでは、2台のfpと2台のGRについて述べます(以下で「カメラ」と呼ぶのはこの4台を中心としてSDカードで写真を読み込む形態のカメラを指します)。
使っているSDカード
ファイル形式
fpもGRも、100%、raw+jpegで撮影しています。それができるのもMacの写真アプリが両者を一体として扱ってくれるから。
ワーク機材
カメラからMacへの写真の読み込みは、ほぼ必ず、カメラから取り出したSDカードをSDカードリーダーを介して行います。カメラをUSB-Cケーブルで接続するより遥かに高速だからです。
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Macの写真アプリでライブラりの使い分け
写真アプリで複数のライブラリを作成して使い分けています。macOS 12、macOS Montereyからは、とうとうライブラリのマージ(統合、読み込み)ができるようになったので、使いやすくなりました。現在使い分けているライブラリは下記の通り。 (2) Mac内のみで利用するローカルライブラリ(メイン):すべてカメラで撮影したすべての写真を読み込むライブラリです。普段はこのライブラリを起動しっぱなし。shio.iconは「M1」と名づけています(「ピクチャ」フォルダ内に「M1.photoslibrary」というライブラリファイルが生成されます)。写真を属性(撮影カメラ、レンズ、絞りなど)によって抽出するために、「スマートアルバム」を多数作成してあり、ワンタッチで抽出できます。
(3) Mac内のみで利用するローカルライブラリ(ポートレイト用):ポートレイトを撮影する機会が多く、共通の設定を流用しやすいし、大量に撮影して1〜2枚選択する使い方なので、ポートレイト用のライブラリを別にしています。
(4) Mac内のみで利用するローカルライブラリ(スキャン用):紙の写真やフィルムをスキャンして読み込むためのライブラリ。カメラで撮影していないため、Exif情報を持っていないので、(2)のメインとは分けています。
(5) Mac内のみで利用するローカルライブラリ(各種業務用):依頼を受けた業務(ウェディング撮影、レストラン撮影など)ごとに個別のライブラリを作成します。依頼者がMacユーザの場合は、ライブラリごと差し上げる場合もあります。
ライブラリを使い分ける理由
すべての写真がraw+jpegなので、例えばSIGMA fp Lの場合、1枚の写真のサイズが合計100MB内外(rawが80〜90MB、jpegが20〜30MB程度)あります。それをiCloudにつながっているシステム写真ライブラリに読み込んでしまうと、あっという間にiCloudの上限である2TBに達してしまいます(というか、shio.iconはもう何度も達してしまい、保存してあったrawファイルや動画をdropboxに移動の上削除しています)。 そこで、Mac内のみで利用するローカルライブラリを上記のように作成し、基本的にそこで各種のワークを行い、最終的に1枚3MB程度のjpegで書き出してiCloudに読み込みます。
(3)〜(5)のライブラリは、日常的に使わなくなったら、外付けSSDに複製し、Mac内からは削除します。
(2)の「M1」ライブラリは、「ピクチャ」フォルダ内の「M1.photoslibrary」ファイルを半年くらいごとに外付けSSDに複製(Drag & Dropでコピー)し、Mac内の「M1」ライブラリはライブラリ内の写真をすべて削除し、ライブラリを空にしてまた継続使用します。それによって、作成してある「スマートライブラリ」を流用できます。
複数のライブラリの作り方
optionキーを押しながら、写真アプリのアイコン(Dock内のアイコンもOK)を押す。 表示される「ライブラリを選択」画面で「新規作成」を押す。(すでに複数のライブラリがあれば、リストアップされます)
名前をつけて、「OK」。
既存のライブラリを切り替えるのも同じくoptionを押しながら写真アプリを起動です。
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写真を読み込むワークフロー
メインのローカルライブラリ(上述の(2))を開く。
SDカードをSDカードリーダーに差し込む。
読み込み済み以外の写真が表示されるので、右上の「すべての新しい写真を読み込む」ボタンを押す。
写真を編集するワークフロー
読み込んだ状態では、jpegが表示されています。
rawを使いたい写真を複数選択し、「イメージ」→「RAWをオリジナルとして使用」を選択
「RAWをオリジナルとして使用」メニュに、キーボードショートカットとしてcommand+shift+rを設定しています。(「システム環境設定」→「キーボード」→「ショートカット」→「アプリケーション」で「+」を押して設定できます)
https://gyazo.com/6afde7cad43bc0c4cf1dba6931b23a1f
書き出し
jpeg品質「高」ですべて書き出し。
そのファイルを自分のFlickrにDrag & Dropしてアップロード。 公開可能な写真を公開設定に変更
iCloudライブラリへの追加
Macで、iCloudとつながっているシステム写真ライブラリ(上述の(1))に追加したい写真をメインのライブラリ(上述の(2))で選択(あるいは書き出したファイルで選択) 共有ボタンから、AirDropを選択
自分のiPhoneへ送信
もちろん、Macの写真アプリを一旦終了し、ライブラリを上述の(1)システム写真ライブラリに変更して起動し、そこにDrag & Dropすれば読み込まれますが、写真アプリのライブラリ切り替えの手間がある、写真をInstagramなどに投稿するならiPhoneからなのでサクッとiPhoneに送ってしまう方がその後の作業に移行しやすい、作業手数が好きない、といった理由でAirDropの方が楽です。 以上です。
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